カテゴリー: Ubuntu

  • OSC2026 Osakaに参加しました

    OSC2026 Osakaに参加しました

    去る1月31日に行われたOSC2026 Osakaに、Ubuntu Japanese Teamとして参加しました。

    生成AIをネタにしてOSC2026 Osakaに参加しようと決めたのは確か昨年10月下旬のことでした。

    申込みが始まったときにはもうRAMやらグラフィックボードやらの値上げは始まっていましたが、オチにすればいいかと原案ママの内容で申し込みました。

    出展内容の概要は「ミニPC(Minisforum AI X1 PRO)にUbuntuをインストールし、生成AI(LLM)が動作するところをデモします。」で、セミナーの内容は「Ubuntuは生成AIのプラットホームとしても最適です。生成AIの実行に必要なハードウェア・ソフトウェアの導入や、llama.cppの使い方について解説します。」でした。

    ブースの話

    ブースでは、左半分にFirefoxを、右上にMission Center、右下に端末を表示し、Llama.cppのWeb UIから問い合わせをかけたらMission Centerで負荷状況を明示することにより、ローカルで動いていることを表しました。

    ローカルで生成中。GPUの使用率が99%になっている

    生成が完了し、負荷が下がっている

    動かしていたモデルはgpt-oss-120bとQwen-VL-8B-Instructで、後者では写真の文字を読み取らせていました。

    某ステーキ屋さんごめんなさい……。

    上の写真を含めて10枚ピックアップし、うち7枚を使用して比較したのがUbuntu Weekly Recipe 第897回です。

    gpt-oss-120のような大きなモデル(60GBくらい)がミニPCでそこそこの速度で動作していることと、画像の読み取り精度と速度を見ていただいたのがメインでしたが、皆さん驚かれて逆にこちらが驚いてしまいました。結構突っ込んだ質問をされた方も少なからずおられ、何かしら刺さったことがあればこれ以上の喜びはありません。

    セミナーの話

    セミナー資料を作り始めたのは年明けてすぐからで、ある程度完成させてからちょいちょいと追加するという形を取り、一部抜けた情報とか(モデル一覧にGLM-4.7がないとか)、辻褄が合わないところもありました。

    ほか諸々修正したセミナーの内容がこちらです。

    こんなことまでできるんやWordpress……。

    スライドの枚数的にかなり早口でないと終わらなさそうだったので、基本的には早口で、中でも重要なところは繰り返すなど強調するような感じで進めていきました。45分のうち42分くらいで終わったので、うまくできたのではないか、と思います。

    感謝

    ブースに来ていただいた多数の方、ありがとうございました。お一人お一人のお話が大変興味深いものでありました。特に今回は学生さんが多かったので、非常に眩しく感じました。Red Hatのエコシステムにどっぷり使っているので普段はFedoraユーザーの方とか、GPUが高いのでAli Experssで調達することを考えている方とか。あとは学生さんではありませんがDGX Spark互換機を購入された方とか……うらやま……。

    特に本来はこちらから出向くのが筋であるにもかかわらず、貴重な時間を割いて来訪いただいた方々にはありがたさと申し訳なさでなんと申し上げたらいいのかわかりません。なかなかブースを離れるのが難しいので、旧交を温めることができ、大変にありがたかったです。またNextcloudの方に活用例を直接お伝えできて感激でした。英語で説明できたのはほんの少しですが……ってかただでさえ言語切り替えのコンテキストスイッチが激重なのに、セミナー後で疲れ切っていたのでなかなか英語で思考できるようになりませんでした。通訳いただいた小笠原さんありがとうございます!

    ブースにいていただいたかずけんさんと小笠原さんも毎度ありがとうございます。今後ともよろしくお願いします!

    セミナーに来ていただいた方もありがとうございました。席が足りず、立ち見になってしまって嬉しいやら申し訳ないやら恐縮することしきりです。早口で聞き取りにくかったかもしれませんが、前出のPDFで再確認していただければと思います。

    私が究極的にやりたいことは、私が紹介したことを活かして何かをなしていただき、世界がちょっぴりいいところになることです。今回はその手応えがバッチリあって、本当にありがたい一日でした。

    この次(OSC京都?)でまたお会いしましょう!

    オマケ

    ブースの写真(準備完了)

    打ち上げで食べたホルモン+赤身。1枚の皿(場合によってはボール)で出てくるのが岩崎塾クオリティ! 大好き!

  • 『はじめてのUbuntu』

    『はじめてのUbuntu』

    はじめてのUbuntu』が刊行されました。技術評論社刊、私は全体の監修と5章の執筆を担当しました。もっとも6-7章は特に監修することはありませんでしたが……。柴田さんが書かれたものに私ごときが手を入れるところなんてあるわけないのよわかるでしょ(威圧

    元々は監修のみという話が来て、そのくらいであればと引き受けたのですが、技評社内でいろいろあって話があっちこっち行ったあと結局刊行することになり、話が進むとコマンドラインの章を書く人がいないということになり、まぁ普段から使っているしなんか書くことあるやろ、と思って気軽に引き受けてみたんですが、本当に書けなかったです。書くよりも何を書くか考えている時間のほうが長いくらいでした。あとは全ボツになった(以下自粛

    ちゃやまち推しフェスティバルに行って田中真弓さんのお姿を拝見したかったな……こればかりは本当に悔やまれる……。

    何を書くかも大変だったのですが、何を書かないかもなかなかに大変です。それは2段階ぐらいレベルアップしてからのことやで……とオミットしたこともたくさんあります。パーミッションに関しても紹介しない予定だったのですが、これは流石に無理でしたね。

    私としては自信作と胸を張って言えるものにはならなかったのですが、柴田さんによる監修によって読めるものにはなっていると思います。表現の仕方は悪いですが(ここにはそもそもいい表現なんて何もないだろというツッコミは聞かなかったことにして)、いわゆる教科書的な内容ではなく、実際に使っている私が書いた、というのが、特徴的な何かかとは思いますが、そのあたりは読者の感想に委ねたいところです。あとはまぁスペースが空いたということでコラムを入れていて、それなりの怨念がこもっていたりするのですが、どんな怨念がこもっているのか想像してみるのも面白いかもしれません。いや何も面白くないな(怒

    1~4章がGUIパート、5章がコマンドパート、6~7章が開発者向けパートと分かれています。2つに分けると5章はどっちになるのかで柴田さんと私はちょっと見解が違うようです。私は前半の方に入れて1~5章で一括りにしているのですが、柴田さんは1~4章と5~7章で括っているようです。Ubuntuを使う上でコマンドラインを使用するのを避けるのは難しいのでそうしているのですけど、でもそれってWindowsでも同じですよね。BypassNRO.cmdって何だよ。

    1~5章を必要とする人は6~7章はちょっと難しいと思いますし、かといって6~7章が必要な人は1~5章は不要だと思うんですよね。ちょうどいい読者層というのがちょっと思いつかないのですけど、本まるまる1冊自分の役に立つということもレアなので、これはこれでいいんじゃないかと思います。

    私としては、本書に程々に売れていただいて、技評にUbuntuの本は結構売れるんだなと思っていただいて、より突っ込んだ内容の書籍が発売されることを期待しています。別に印税欲しさで言ってるわけではありません。実際3章と6~7章はとてもいい内容だと素直に思います。

    大変不幸なことに、昨日まで本屋さんに行ってもUbuntu関連本は売ってませんでした。ムックはあるかもしれませんが。もうないかな? まぁいずれにせよ、時期的にいい感じのはずなので、どっかの学校で教科書的に使われると理想的ですよね。

    あ、続刊があったとしても私は参加しません。

    というわけで、最後に携わる書籍であるところの本書をよろしくお願いします!